当時のカタログの謳文句は
「ポートレイトから風景写真まで
描写の美しさと切れ味を追求した、こだわり派のための中望遠レンズです。
優れた描写性能ながら、標準レンズ並みのコンパクト設計で機動性にも優れます。」
とある。
また、対応マウントに関する記述は
「M42の他に、キヤノンFD、ニコンAi-S、オリンパスOM、ペンタックス(リコー)PK/AR、ミノルタMD、京セラコンタックス用があります。
(MACRO APO-LANTHER 125mm F2.5 SLのみ、キヤノンEF、ミノルタαにも対応)
※M42、ニコンAi-S以外のマウントは第1回生産分のみとさせていただきますので、ご希望のお客様はお早めにお買い上げ下さいますようお願い申し上げます。」
第一回生産分が何本なのかは判らないが、このコンタックスマウントはそれなりに希少な存在の様だ。
Minoltaα版は見たことがない。
フォーカッシング時のヘリコイドはネットリとした手応えでファインダーでは合焦が判り易い、如何にもマニュアルフォーカスレンズの王道だ。
仕上がりを待つまでもなく撮るという作業が楽しくなるレンズ。
また、実際にフィルムのあがりを見てみると合焦部はあくまでもシャープでアウトフォーカス部は自然なボケをみせ、そのコントラストが時としてはっとするほどの立体感を魅せてくれる。
癖が無く使いやすいレンズだが、決してつまらない描写をするわけではなく使う人次第でいろんな表情を見せてくれる様だ。
構成:5群6枚
フィルター径:φ49mm
最小絞り:F22
絞り羽根枚数:9枚
画角:32°
最短撮影距離:0.7m
最大撮影倍率:0.143倍
外形寸法:φ63.5mm×40.2mm
質量:250g
発売時価格(税別)50,000円
フード:LH-75S(丸形、別売り4,500円)
LH-75(角型、別売7,500円)
2000年12月発売(Y/C)
2005年12月発売中止