Minolta α-707Si

Minolta α-707si

手ごろな大きさで非常に軽量。

ファインダーは比較的見やすいものの、多くの情報を表示するために液晶をはさんでいるのであと一歩といったところ。

 

シャッター音もパカンと軽く、嫌味ではないものの高級感(というか精密感)は無い。

 

露出もほぼお任せで問題な無い優等生。

 

縦位置グリップをつければ単三電池でも駆動できるのが良いが、α-7用のVC-7、α-9用のVC-9を使い慣れているとシャッターボタン位置に不満を覚えてしまう。

 

全体としてよく出来ていると思う、が所有欲を余り満たしてくれるつくりではない。

なお、グリップに経年劣化による割れが生じるのが最大の欠点だと思う。


備忘録

発売日 1993年10月

発売時価格 95,000円
シャッター 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
露出制御

  • プログラムAE(イメージシフト可能)
  • 絞り優先AE
  • シャッター速度優先AE
  • マニュアル
  • TTL開放測光(専用フラッシュ使用時はTTLダイレクト測光)
  • 多分割測光(測光値ファジィ演算)
  • 中央重点的平均測光
  • スポット測光(φ5.5)選択可能

測光素子

  • 14分割ハニカムパターンSPC(シリコンフォトセル)
  • フラッシュ光調光用SPC(シリコンフォトセル)

測光範囲

  • 多分割測光時EV0~20
  • スポット測光時EV3~20(ISO100/F1.4レンズ使用時)
  • AEロック可能
  • 露出補正可能(±3EV 1/2EVステップ)
  • 調光補正可能(±3EV1/2EVステップ)
  • ストロボ 内蔵、ガイドナンバー12(ISO100・m)

ファインダー

  • 一眼レフレックス方式(ペンタプリズム使用)
  • スクリーン上に液晶表示
  • ファインアキュートマット
  • 視野率
    • 縦92%
    • 横94%
  • 倍率:0.75倍(50mmレンズ∞位置)
  • 視度:-1ディオプトリー(ハイアイポイント)
  • プレビュー:プレビューボタン押圧中のみ絞り制御(全モード)
  • プレビュー中:レリーズ可能、AF/AEロック
  • 液晶表示
    • 撮影モード表示
    • フィルムマーク
    • パトローネマーク
    • 電池容量表示
    • ハイスピードシンクロマーク
    • セルフタイマー表示
    • フィルム感度表示
    • シャッター速度
    • フィルム感度
    • カード名表示
    • 絞り値
    • 露出補正値
    • 光量補正値
    • カード内容表示
    • カードマーク
    • フィルムカウンター
    • 巻上げモード表示
    • 測光方式表示
    • フォーカスエリア表示
    • レリーズ優先表示
    • マニュアルフォーカス表示
    • ブラケット表示
    • 露出補正表示
    • 光量補正表示

ピント方式(AF方式)

  • TTL位相差検出方式多点測距
  • 検出素子:CCDラインセンサー(4センサー2次元配置)
  • 検出範囲:EV-1~19(ISO100)
  • ワイドフォーカスエリア(AFボタン+ダイヤル操作で、4カ所のローカルエリアの選択可能)
  • マルチ動体予測フォーカス制御
  • AF制御自動切替(アイセンサーによる起動時はコンティニュアスAF、シャッターボタン半押し時は必要時自動フォーカスロック)
  • AFボタンによりワンショットAF後フォーカスロック可能、合焦後ローカルエリア表示 オートフォーカス/マニュアルフォーカス切替可能(プッシュスイッチ)
  • AFxiズームレンズ使用時、パワーフォーカス 3コマ/秒連続撮影にAF追随可能 縦横構図検知センサーに連動 AF優先/レリーズ優先切替可能

フィルム送り

  • オートローディングフィルム給送
  • 1コマ撮影/連続撮影(最高3コマ/秒)/多重(2コマ)
  • セルフタイマー切替可能
  • オートリターン巻戻し、途中巻戻し可能

最大外形 153.5×98×71.5mm
重量 605g(電池別)

電源

  • 本体:6Vリチウム電池(2CR5型) 1個
  • クオーツデータバック用:CR2025 1個

備考

  • クオーツデータバック標準装備
  • 外部切替方式パノラマ撮影、撮影途中切替可能
  • カメラグランプリ’94受賞
  • ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤー’94-95受賞
  • ’94-’95オーストラリアン・SLRカメラ・オブ・ザ・イヤー受賞

作例